2013年の新論文・エッセィ

(2013/2/5)  あどけない顔の『沙が羅』像

今年は巳年です。蛇の年です。蛇は、十二支のひとつですが、こうした身近な動物を、十二年に一度、まわってくるようにして、名付けるというのも、本来、無機的な時の動きを、自然と関係をつけて有機的な親しいものにする、という祖先の知恵であったでしょう。

(2013/3/22)  転換の年――リベラりスムの終焉

本年は、日本だけでなく世界が大きな転換を示す年になった。 周知のとおり、日本では、民主党政権が代わって、安倍晋三氏のひきいる自民党政権が勝利を得、アメリカでは

(2013/4/18)  皇太子退位勧告論争の陥穽(かんせい)

山折哲雄氏の「皇太子殿下、ご退位なさいませ」という一文が『新潮45』に載り、その雑誌の次号で、竹田恒泰、佐伯啓思、二氏によるその論評を載せている。

(2013/5/27)  「主権回復の日」とNHKの左翼性

四月二十八日は、天皇、皇后陛下のご臨席のもと、政府主催で「主権回復の日」の式典が催されたことは、喜ばしいことであった。

(2013/6/27)  外交問題のへそはユダヤ人問題である――韓国を例にして

外交問題のへそ、といえば、結局ユダヤ人問題となることは、アメリカをとっても、イギリスをとっても、ましてや社会主義国をとっても同じことである。

(2013/7/29)  The History of Japan――Really, What is so Great about it?

去年暮れに、私は『日本の歴史 本当は何がすごいのか』という題の本を育鵬社から出版した。幸い、ただちに四刷りまでいった。
この本は、日本の歴史を、その伝統と文化を重んじた文化史観から、戦後、流布した階級闘争史観とか、権力否定史観とか、民衆史観といった歴史を、書き換えたものである。それはナショナリズムによるものでなく、その芸術と文化を、普遍的な観点から評価するもので、一方の近代史観、進歩史観のおこがましさを批判したものでもある。
その英訳が、今度、なされ、それを、このホームページで掲載することになった。翻訳に協力された方々に感謝する。
多くの外国の方々に読まれることを期待している。

(2013/8/7)  歴史は変わった――崩壊する戦後レジームの思想的・経済的牙城

7月21日の参議院選の結果でもわかったように、社会主義政党がすべて凋落したことは、国民の多くが急速に、彼らの偽善性を、理解したことを示している。

(2013/8/30)  日本がどのように変わったか―――自民党・絶対的勝利の意味するもの

七月二十二日の参議院選挙は、去年暮れの衆議院、春の都議選に続いて、そこに絶対的な自民党勝利の結果を示した。

(2013/10/02)  反日意識をつくりだしている元凶―――実はハーヴァート大学の歴史学者だ

反日の基本には、「歴史認識」の違いがある。韓国、支那の政治家たちは(国連事務総長まで)あたかも確信ありげに「歴史認識」を語る。「南京虐殺」にしても、「従軍慰安婦」の問題にしても、あたかも、それが確実なものであるように述べている。

(2013/12/09)  ”恨゛の国との「歴史問題」

私は、東北大学で教えながら、一方でそこの留学生会館の館長のような仕事をしていたことがある。そこにはおよそ三十カ国程の各国の留学生や研究者がいたが、多いのは中国と韓国の人たちであった。